2025.12.01【専門用語解説 Vol.3】敷地面積・建築面積・延床面積の違いとは?
家づくりの打ち合わせで出てくる「敷地面積」「建築面積」「延床面積」などの言葉。
なんとなく分かるようで、実際には「どこからどこまで?」と迷うこともありますよね。
今回は、建築で使われる「面積の種類」について、わかりやすく解説します。
◆ 敷地面積(しきちめんせき)
まずは「敷地面積」。
これは、土地全体の広さを表します。
不動産の登記簿や土地の売買契約書などに記載されている数字で、
**塀や庭、駐車場の部分も含めた“その土地の総面積”**です。
例)
100坪の土地を持っていて、その中に家と駐車スペースと庭がある場合、
その100坪すべてが「敷地面積」です。
👉 設計や建築では、この敷地面積をもとに「建ぺい率」「容積率」などの計算を行います。
◆ 建築面積(けんちくめんせき)
次に「建築面積」。
これは、建物を真上から見たときに、建物が地面に接している部分の広さを指します。
いわば、建物が“土地の上でどのくらいの範囲を占めているか”を示す面積です。
玄関ポーチやカーポート、バルコニーなどは、
屋根がかかっている部分であれば建築面積に含まれることがあります。
例)
1階が20坪、2階が15坪の2階建て住宅の場合、
建築面積は「1階の20坪」です。
👉 この面積をもとに「建ぺい率(敷地面積に対する建築面積の割合)」を計算します。
◆ 延床面積(のべゆかめんせき)
そして一番よく使われるのが「延床面積」です。
延床面積とは、建物の各階の床面積を合計したもの。
建物全体の「住まいの広さ」を表す数字です。
例)
1階:20坪 + 2階:15坪 = 延床面積 35坪
ここでの注意点は、
バルコニー・ロフト・吹き抜けなどは条件によって含まれない場合があるということ。
👉 延床面積は、住宅ローン・固定資産税・建築確認申請など、
あらゆる場面で基準となる“とても重要な面積”です。
◆ まとめ:数字の意味を知ると、家づくりがもっと分かりやすくなる!
「敷地面積」「建築面積」「延床面積」は、
それぞれ“土地の広さ”“建物が地面に占める広さ”“建物全体の広さ”を意味しています。
| 用語 | 意味 | 主な使い道 |
|---|---|---|
| 敷地面積 | 土地全体の広さ | 建ぺい率・容積率 |
| 建築面積 | 建物が地面に接している部分の広さ | 建ぺい率 |
| 延床面積 | 各階の床の合計 | 建築確認・固定資産税・住宅ローン |
家づくりの図面や説明書に出てくる面積の意味を知っておくと、
「思っていたより狭い」「税金が高い」などの誤解を防ぐことができます。




